収穫の秋 稲刈り最盛期
稲刈りとおだがけに汗を流す(茂木町の石畑棚田で)
県南を中心に稲刈りが最盛期を迎えている。
県内有数のコメ産地である小山市では、コンバインが軽快なエンジン音を響かせながら、黄金色に実った稲穂を刈り取っていく姿があちこちで見られる。
同市間中の約10の農家で作る「間中営農集団」は、約60か所、計約23ヘクタールの水田で「コシヒカリ」と「あさひの夢」を栽培。集団員の野原栄一さん(52)は「作柄は平年並み。良い価格がついてくれれば」と話す。小山農協によると、同市周辺の稲刈りは10月末ごろまで続くという。
茂木町では、竹に稲の束をかけて乾燥させる昔ながらの「おだがけ」が、あちこちで目に付く。
日本の棚田百選の一つ、同町入郷地区の石畑棚田でも18日、農業体験を楽しむオーナー約50人が稲刈りとおだがけの作業に汗を流した。晴天の下、オーナーらが刈り取った稲の束をひもで結い、物干しのように組んだ竹に次々に引っかけ、天日干ししていった。入郷棚田保全協議会の大町弘志会長は(68)は「今年も出来は上々」と顔をほころばせた。
(2005年9月20日 読売新聞からの引用です)