竹工芸の正統を見る

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アートリンクとちぎ2007 竹工芸の正統 飯塚鳳斎・琅玕斎・小玕斎 を見る。
繊細な工芸に見入る。





 栃木近在で知られた籠師の初代鳳斎(ほうさい・1851-1916)、長兄の二代鳳斎、六男の 琅玕斎(ろうかんさい)は現在の栃木市で生まれました。飯塚家は籠師を越えた竹工の道を志し、明治末期に上京しました。
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  卓越した技で竹工の品格を示した二代鳳斎(1872-1934)は大正14(1925)年、パリ万国装飾美術工芸博覧会で名誉賞を受賞。農商務省が主催した図案及び応用作品展(農展、のちに工芸展、さらに商工省主催の商工展)や各種の博覧会で受賞を重ね、東京竹工界の中心的人物として活躍し、竹工家の地位向上にも尽力しました。

 琅玕斎(1890-1958)は、早くから傑出した才能を発揮し、上京後は伝統的技術に基づいた創造的な竹工芸を目指します。正倉院御物に見られる束ね編みの復活や割り伸ばした竹を豪快に組んだ新手法にも取り組み、工芸の中で一段低く見られていた竹工を、世界で唯一の"近代工芸としての竹工芸"へと確立させました。昭和6(1931)年、帝展で初入選を果たして翌年には特選、新文展では竹工芸界で初めて審査員に選ばれます。戦後は日展の参事、審査員、日本竹芸家協会会長、日本工芸会理事を歴任し、後進の竹工芸家に多大な影響を与えました。



 東京では琅玕斎の二男に生まれた小玕斎(しょうかんさい・1919-2004)は、琅玕斎の技法を継承しながらも、正倉院御物の調査を経て、荘重優美な伝統工芸的作風に新生面を開きます。日展を退いた後は、日本伝統工芸展に格調高い作品を発表し、昭和57(1982)年に、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、"日本の伝統工芸としての竹工芸"を名実共に代表しました。



 本展は、今日の竹工芸の礎を築いた飯塚三代の作品81点を前期・後期に分けて展覧し、その芸術を回顧します。卓越した技と研ぎ澄まされた感性によって生み出された魅力ある作品をご堪能ください。
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by win2010 | 2007-11-24 23:58 | のんびりと・・


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